神戸製鋼所は2日、使われていないエンジンの熱(廃熱)を利用して発電する開発中の船舶向けシステムで、実際の船舶に搭載して試験を始めると発表した。陸上での試験を終え、日本海事協会の承認を得たという。今後は旭海運(東京都港区)が保有する神戸製鋼向け石炭専用船の「旭丸」(写真=神戸製鋼の発表資料より)で性能を評価し、2016年度中の開発完了・商品化を目指す。

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 開発しているシステムは「バイナリー発電システム」と呼ばれる。比較的沸点の低い液体に熱を加えて蒸発させ、タービンを回して発電する。これまでほとんど利用されてこなかった船舶エンジンの廃熱で発電し、補助電源として活用。エネルギーの有効活用や二酸化炭素(CO2)排出削減につながる。

 神戸製鋼と旭海運に加え、ボイラーメーカーの三浦工業(愛媛県松山市)とも共同で開発。神戸製鋼が発電システム、三浦工業が圧縮熱を液体に伝える「蒸発器」をそれぞれ開発。旭海運はシステム全体を組み上げる。

 陸上の試験では使用燃料CO2排出量を年間2.6~2.9%程度削減できることを確認したという。